建設工事現場では、朝も昼も夕方も場所を選ばず使えるオールラウンドな挨拶。
「ご安全に!!」
建設現場ではいろんな場面で使われています。
例えば
- 朝礼の締めの挨拶として
- KYの締めの挨拶として
「ご安全に!」という言葉は朝礼や会議の締めの言葉として使うのにピッタリなんです。
言葉の響き的にも締りが良く、様々な場面で現場監督や職長の
「ご安全に!!!」に対して
それぞれが「ご安全に!!」と返します。
現場だと1日何回も聞くような言葉です。
そんな「ご安全に」
を建設工事に携わっていないみなさんもぜひ使ってみて欲しい!というお話です。
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「ご安全に」ってどういう意味
読んで字のごとくなのですが、それぞれ使う人が安全についての想いを伝える言葉だと思っています。
要は特に決まった意味がないので、「ご安全に」を使う人がどういう気持ちを込めて言っているかによって変わってくる言葉だということです。
例えば、朝礼の終わりの締めとして「ご安全に!」使う場合では、
「今日も怪我・事故なく安全作業でいきましょう!」
っていう意味を込めて私は言っています。
このように文章にすればたった4文字の言葉ですが、「ご安全に!」と発する人の想いが凝縮されている言葉です。
「ご安全に」の由来と歴史
「ご安全に」は、その昔、ドイツの炭鉱夫たちの間で使われていた「ご無事で!(Gluckauf、グリュックアウフ)」という挨拶が由来とされているそうです。
日本では昭和28年に住友金属工業で「ご安全に!」が使われ、その後鉄鋼業界を中心に広まったそうです。
実は「ご安全に!」は海外製なのです!てっきり日本製の言葉だと勝手に思っていたので、ドイツからきた言葉だということには驚きました。
労働者の安全衛生に対する取り組みについては、欧米の国が先進していたこともあり、日本は安全についての考え方も欧米から取り入れていったようです。
皆さんも聞いた事がある「安全第一」という言葉も、アメリカ産業が1900年初頭から提唱してきていた、「セーフティファースト、クォリティセカンド」という考え方を取り入れたものだと言われています。
安全に対する取り組みも、世界からやや遅れをとっていた日本ですが、建設業界だけで言えば安全に対する取り組みは今では世界のトップクラスにいると思います。
このように今では安全を厳しく整備している事や、4文字という短い言葉で、安全に対する想いを伝えられる事で日本にはピッタリな言葉だと思いませんか?
こうして良いものをどんどん取り入れていき、最初は鉄鋼業界から始まった「ご安全に」の掛け声が、安全を厳しくみなくてはならない建設業界に広まっていったのでしょう。
というより、私には「ご安全に!」が無かった時代なんて想像できないですが、
そのぐらい浸透している言葉なので、建設業界の方は、みなさんもそう思われうのではないでしょうか。
そこまで使う!?みたいな使い方
建築業界では
電話に出たときの挨拶に使う会社もあります。
「ご安全に。○○建設です。」
みたいに使用します。
この使い方なかなか良いですよね。
真似したくなりますし、ふつうに電話に出るだけでなく、オリジナリティがあって良いと思います。
ご安全に!は気持ち悪い?
建設業ではおなじみの挨拶「ご安全に!」は気持ち悪いとの声があるようです。
確かに建設業では何かにつけてご安全にという言葉をつけますが別に、何も気持ち悪いものではありません。
ご安全に。
「ご安全に」への返し方
皆さんも急に「ご安全に!」と言われたら、戸惑ってしまうかもしれませんね。
「ご安全に」への返し方は簡単です。
そう、その答えは
「ご安全に!」です。まぁ、挨拶のように使われているので、「ご安全に!」と返してあげてください。
「ご安全に」を使ってみよう
ここまで、「ご安全に」には色んな想いを込めることごできると書いてきました。
この記事を読んで、「ご安全に」の意味や歴史を理解したあなたは
ご安全にと言われたからには無事故無災害で頑張れる気がするはずです。
たぶん。
みなさんもぜひ「ご安全に」を日常生活で使ってみましょう。
「いってらっしゃい ご安全に」
みたいな感じで良いかなと
そうすればみなさんの思いが伝わり
みんな安全にもっと気を使うようになるかもしれない。
世の中の事故が減るかもしれない。
そんな想いを込めて
本日も「ご安全に!!!!!!!!」