建設業界

施工管理と工事監理の違い 『管理』と『監理』の違いとは?

2017年10月2日

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みなさんは「さらかん」「たけかん」って聞いたことありますか。

建設業界の中でよく使われる言葉の中で、読み方が同じだけど、意味が全く違うとてもややこしい言葉が存在します。
それは『監理』と『管理』です。

「さらかん」と「たけかん」って?

建築業界には『工事管理』する人『工事監理』する人がいます。

どちらも読み方は同じくコウジカンリです。

とてもややこしいですね。

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これを区別するために建設業界ではさらかん」と「たけかんという呼び方をする場合があります。

なぜ『さらかん』『たけかん』と呼ぶのかというと

2つの言葉の漢字をよく見てみてください。

『かんり』の『かん』という字は違う感じを使っており、「管」と「監」になっています。

さらに良く見てみると、
漢字の中に「竹」と「皿」がはいっていますね。

いわゆる『たけかんむり』と『さら』という漢字の部首です。

この漢字の部首に着目し、呼びやすいように省略した言い方が、
「さらかん」「たけかん」となっているわけです。

「たけ」と「さら」で同じく「かんりする人」ということですね。

少し違いますがイメージとしては、「私立(わたくしりつ)」と「市立(しりつ)」と呼び分けるような
イメージでしょう。

工事管理と工事監理って何が違うの??

『こうじかんり』という同じ読み方ですが、かんりという漢字が違うので、
当然意味も違ってきます。

国語辞書によると

「管理」・・・よい状態であるように気を配り、必要な手段を(組織的に)使ってとりさばくこと。

「監理」・・・監督・管理すること。とりしまること。

漢字としては以上の意味を持つようです。

では、建築業界ではこの漢字の違いはどのような意味と役割の違いがあるのでしょうか。

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「工事管理」・・・いわゆる現場監督・ゼネコンマンが行います。現場の工程管理や職人さんの段取りなど、工事が安全かつ段取り良く進むようにすることです。

主な仕事内容として

  • 工事が決められた工期内で終わるように、工程を調整します。
  • 現場で事故や災害が起こらないように、安衛法等に基づき安全管理を行います。
  • 現場が設計図通りに工事されているか、施工に不具合が無いか品質監理を行います。
  • 請負金額(契約した金額)で工事が完了するように、予算管理を行います。

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「工事監理」・・・いわゆる建築の設計者などが行う場合が多いです。施工されたものが、設計図通りに作られているかを確認すること。
またそれができるように施工者と打ち合わせながら進めていくことです。

主な仕事内容として
建築主の代理として業務を行います。

  • 工事現場と調整し、建築主の要求をみたすように工事を進める
  • 工事の状況や進捗の確認を行い、建築主に報告する
  • 図面の不整合や施工の不具合が無いか検査を行う
  • 仕様書に求められている材料や仕様が現場で適正に仕様されているか確認を行う

監理」については建築士法でも定義されており、「建築士の責任において工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないか確認すること」とされています。

工事監理者と工事管理者はどちらが偉いの?

これもよくある質問だと思いますし、勘違いされている方もいらっしゃると思います。
基本的には工事管理者と工事監理者には立場の上下はないです。

工事監理者は建築主の代理人という立場であることから、監理者のいうことは絶対だといイメージがあるかもしれません。

しかし、工事監理者も工事監理者も基本的には同じように建築主と契約しているという立場になるので互いの関係に上下はありません。

だからといって、工事監理者から指摘されたことを無視していいということではなく、工事監理者も工事監理者も間違いをする場合があるので、
どちらかが絶対というわけではなく、問題があればお互いに調整・検討し、施主に問題のない建物を引き渡す
ということがお互い最大の目的であるということです。

立場や役割がちがうことから、実際の現場では工事監理者と工事管理者の意見がくいちがうことが多々あることが事実です。

そういう場合は、お互いに納得の行く内容の結論を出すようにしなければなりません。

まとめ

同じ「コウジカンリ」でも立場や行っていることは全く違いましたね。

建築業界ではよく耳にする言葉の一つです。

知識として身に着けておくと良いと思います。

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