ゼネコンマンの現場辞典

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一級管工事施工管理技士過去問(平成30年)午後の部 No.1~No.15の問題と解説

No.1

公共工事における施工管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 工事原価とは直接工事費と共通仮設費とを合わせた費用のことであり、現場従業員の給与等の現場経費は含まない。

  2. 仮設計画は、現場事務所、足場など施工に必要な諸設備を整えることであり、主としてその工事の受注者がその責任において計画する。

  3. 総合施工計画書は受注者の責任において作成されるが、設計図書に特記された事項については監督員の承諾を受ける。

  4. 工事中に設計変更や追加工事が必要となった場合は、工期及び請負代金額の変更について、発注者と受注者で協議する。

1. 工事原価には現場監督等の現場従業員の給与等の現場経費は含まれる。  
工事価格 = 直接工事費 + 共通仮設費 + 現場管理費 + 一般管理費

No.2
工事の「申請・届出書類」と「関係法に基づく提出先」の組合せとして、適当でないものはどれか。

1.指定数量以上の危険物貯蔵所設置許可申請書  ---  市町村長又は都道府県知事
2.高圧ガス製造届  ---  都道府県知事
3.道路占用許可申請書  ---  警察署長
4.ボイラー設置届  ---  労働基準監督署長

3.道路占用許可申請書の提出先は市町村長又は都道府県知事の行政。市道なら市町(市役所)、県道なら県知事(県土木)など。道路を占用する(継続的・独占的に使用する)場合は道路を管轄する行政、道路を一時的に使用する場合は管轄の警察署長に申請することを覚えましょう。 。

No.3
工程管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1.マンパワースケジューリングとは、工程計画における配員計画のことをいい、作業員の人数が経済的、合理的になるように作業の予定を決めることである。

2.総工事費が最小となる最も経済的な施工速度を経済速度といい、このときの工期を最適工期という。

3.ネットワーク工程表において、クリティカルパスは、最早開始時刻と最遅完了時刻の等しいクリティカルイベントを通る。

4.ネットワーク工程表において、ダミーは、架空の作業を意味し、作業及び時間の要素は含まないため、フォローアップ時には工程に影響しない。

4. ダミーもそれに続く工程に対して影響するものであるので、当然、次の工程にも影響する。

No.4
下図のネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。 ただし、図中のイベント間のA~Iは作業内容、日数は作業日数を表す。

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一級管工事施工管理技士 過去問

1 クリティカルパスは、1→2→3→4→5→7→8で、所要日数は21 日である。

2 イベント6の最早開始時刻と最遅完了時刻は同じで、15 日である。

3 作業E のトータルフロートは1日、フリーフロートは0日である。

4 作業E の所要時間を1日短縮しても、工期は1日短縮されない。

2. イベント6の最早開始時刻は工事B+工事E=14日、最遅完了時刻はクリティカルパス-工事 I=21-6=15日である。

No.5
品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 品質管理のためのQC工程図には、工事の作業フローに沿って、管理項目、管理水準、管理方法等を記載する。

2 PDCA サイクルは、計画→実施→チェック→処理→計画のサイクルを繰り返すことであり、品質の改善に有効である。

3 品質管理として行う行為には、搬入材料の検査、配管の水圧試験、風量調整の確認等がある。

4 品質管理のメリットは品質の向上や均一化であり、デメリットは工事費の増加である。

4. 品質管理を実施しても工事費が一概に増加するとは限らない。品質管理により手直し等が減りむしろ結果的に工事費は安くなる。

No.6
品質管理に用いられる「統計的手法の名称」と「特徴」の組合せとして、適当でないものはどれか。

(統計的手法の名称) (特徴)

1 特性要因図  ---  各不良項目の件数の全体不良件数に占める割合がわかる。

2 ヒストグラム  ---  データの全体分布やばらつきの状況がわかる。

3 散布図  ---  プロットされた点の分布の状態により2つの特性の相関関係がわかる。

4 管理図  ---  データの時間的変化や異常なばらつきがわかる。

1. 特性要因図は特性と要因の関係を系統的に線で結んで樹状に表すもの。 各不良項目の件数の全体不良件数に占める割合がわかるのはパレート図。
パレート図とは、
「<原因を分類して視覚化。重点指向、優先順位を付けやすい> 、値が降順にプロットされた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフ」
特性要因図とは、
「要因解析の時に使う特性と要因の関係を線で結んで表した図」
散布図とは、
「<2種類のデータの関係を視覚化して整理するためのツール> 特性とその要因とを対にしたり、関連のありそうな二つの特性や要因同士を対にしてとったデータを、二つの軸の交点にプロットした図です。」
管理図とは
「<工程の品質特性が規格に対して安定状態にあるか?を見るツール> 時系列に得られるデータをプロットし、点の位置や並び方からデータの変動が偶然原因なのか?異常原因なのか?を判断するためのものです。」
ヒストグラムとは、
「<データのバラツキの姿を把握するために活用するツール> 集めたデーターを幾つかの区間に分け、この区間に入るデーターの数を数えて度数表を作り柱状に表したものです。」

No.7
建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 ZD(ゼロ・ディフェクト)運動とは、作業方法のマニュアル化と作業員に対する監視を徹底することにより、労働災害ゼロを目指す運動である。

2 不安全行動とは、手間や労力、時間やコストを省くことを優先し、労働者本人又は関係者の安全を阻害する可能性のある行動を意図的に行う行為をいう。

3 指差呼称とは、対象を指で差し、声に出して確認する行動のことをいい、意識のレベルを上げて緊張感、集中力を高める効果をねらった行為である。

4 4S活動とは、整理、整頓、清掃、清潔のことをいい、安全で健康な職場づくりと生産性の向上を目指す活動である。

1. ZD運動とは、無欠点運動。無欠陥運動。企業で、欠点や欠陥をゼロにすることを目標として行う社内運動。

No.8
建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 労働災害の発生状況を評価する指標には、被災者数の他に、度数率、強度率、年千人率がある。

2 労働災害による労働者の休業が4日に満たない場合は、事業者は、労働者死傷病報告書を労働基準監督署に四半期最後の月の翌月末日までに提出する。

3 ツールボックスミーティングは、危険予知活動の一環として、作業関係者が行う短時間のミーティングで、作業が長期間継続する場合は1週間に1回程度行われる。

4 ヒヤリハット活動とは、仕事中に怪我をする危険を感じてヒヤリとしたことなどを報告させることにより、危険有害要因を把握し改善を図っていく活動である。

3. ツールボックスミーティングは、**毎日、作業前に実施**する。週一で行うものではない。

No.9
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 パッケージ形空気調和機の屋外機の設置場所に季節風が吹き付ける場合、屋外機は、原則として、空気の吸込み面や吹出し面が季節風の方向に正対しないように設置する。

2 3階建ての建築物の屋上に2台の冷却塔を近接して設置する場合、2台の冷却塔は、原則として、ルーバー面の高さの2倍以上離して設置する。

3 呼び番号 の送風機を天井吊りとする場合、送風機は形鋼をかご型に溶接した架台上に防振材を介して設置し、当該架台は建築構造体に固定する。

4 大型ボイラーをコンクリート基礎に据え付ける場合、ボイラーは、基礎のコンクリートを打設後、5日が経過してから据え付ける。

4. 大型の機械をコンクリート基礎に据え付ける場合、コンクリート強度が**4週強度発現する**まで据え付けてはならない。

No.10
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 ゲージ圧力が0.2 MPaを超える温水ボイラーを設置する場合、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除き、ボイラーの最上部からボイラーの上部にある構造物までの距離は、0.8 m 以上とする。

2 軸封部がメカニカルシール方式の冷却水ポンプをコンクリート基礎上に設置する場合、コンクリート基礎表面に排水目皿及び当該目皿からの排水管を設けないこととしてもよい。

3 機器を吊り上げる場合、ワイヤーロープの吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープに掛かる張力も大きくなる。

4 冷凍機の設置において、アンカーボルト選定のための耐震計算をする場合、設計用地震力は、一般的に、機器の重心に作用するものとして計算を行う。

1. ボイラーの最上部からボイラーの上部にある構造物までの距離は1.2m以上 ボイラー及び圧力容器安全規則 第二章 ボイラー 20条

No.11
配管及び配管付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 鋼管のねじ接合において、転造ねじの場合のねじ部強度は、鋼管本体の強度とほぼ同程度となる。

2 青銅製の仕切弁の最高許容圧力は、管内の流体が脈動水の場合と静流水の場合とで同じである。

3 ステンレス鋼管の溶接接合は、管内にアルゴンガス又は窒素ガスを充満させてから、TIG 溶接により行う。

4 弁棒が弁体の中心にある中心型のバタフライ弁は、冷水温水切替え弁などの全閉全開用に適している。

2. 青銅製の仕切弁は、脈動水の場合が静流水の場合より許容圧力が小さくなる。 静流水:1.4Mpa、脈動水:1.0Mpa 程度が一般的。

No.12
配管及び配管付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 複式伸縮管継手を使用する場合は、当該伸縮管継手が伸縮を吸収する配管の両端を固定し、伸縮管継手本体は固定しない。

2 硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ切りの際のリーマ掛けは、ライニング厚の1/2程度とする。

3 伸縮する立て管を振れ止め支持する場合は、支持点で管が上下にスライドできるようにする。

4 揚水管の試験圧力は、揚水ポンプの全揚程の2倍とするが、0.75 MPaに満たない場合は0.75 MPaとする。

1. 複式伸縮管継手(ベローズ継手)を用いる場合は、配管をローラーガイドなどで吊る程度で完全に固定すると伸縮性が阻害される。

No.13
ダクト及びダクト付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 フランジ用ガスケットの厚さは、アングルフランジ工法ダクトでは3mm 以上、コーナーボルト工法ダクトでは5mm 以上を標準とする。

2 コーナーボルト工法ダクトのフランジ用ガスケットは、フランジ幅の中心線より内側に貼り付け、コーナー部でオーバーラップさせる。

3 コーナーボルト工法ダクトのフランジのコーナー部では、コーナー金具まわりと四隅のダクト内側のシールを確実に行う。

4 コーナーボルト工法ダクトの角部のはぜは、アングルフランジ工法ダクトの場合と同じ構造としてよい。

2. ガスケットの取付要領は、フランジの外側からガスケット幅分を揃えて張り、コーナー部分は取付ビスの内側に周り、オーバーラップするのは長辺側とすることが原則である。直線部でないとオーバーラップ(相互に交わす)出来ないのでコーナーではない。

No.14
ダクト及びダクト付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 シーリングディフューザー形吹出口は、最大拡散半径が重ならないように配置する。

2 シーリングディフューザー形吹出口では、一般的に、中コーンが下にあるとき、気流は天井面に沿って水平に拡散する。

3 スパイラルダクトの接続には、一般的に、小口径には差込み継手、大口径にはフランジ継手が使用される。

4 送風機の吐出し口直後に風量調節ダンパーを設ける場合は、風量調節ダンパーの軸が送風機羽根車の軸に対し直角となるようにする。

1. シーリングディフューザー形吹出口は、部屋全体を最大拡散半径で覆い、かつ最小拡散半径が重ならないよう均等に配置する。

No.15
保温、保冷、塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 ポリスチレンフォーム保温材は、優れた独立気泡体を有し、吸水、吸湿による断熱性能の低下が小さい。

2 立て管の外装用テープは、ずれを少なくするために、一般的に、立て管の上方より下向きに巻き進める。

3 亜鉛めっき面に合成樹脂調合ペイント塗りを施す場合、中塗り及び上塗りの塗装工程における放置時間及び最終養生時間は、一般的に、気温20℃では両工程とも24時間以上とする。

4 保温帯を二層以上重ねて所要の厚さにする場合は、保温帯の各層をそれぞれ鉄線で巻き締める。

2. 外装に用いるテープ類は防水用としても使用する。上部から雨水などが内部に入らないように下から上に巻いていくことが原則である。上から下に巻くと、テープが水を受けるようになってしまうので好ましくない。