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【次世代足場メーカーの違い】を徹底比較する

次世代足場』って普通の足場とどう違うの?
次世代足場』って種類がたくさんあるけどどこが違うの?

最近すごい勢いで建設業界に『次世代足場』が浸透してきましたね。たしかに『アルバトロス』や『ミレニューム』など名前も違って、分かりにくいです。

これまで建設業界で良く使われる足場と言えば、枠組足場や単管足場が主流でした。

しかし、ここ数年で足場に大きな変化が起こりました。

これまで大きな変化の無かった足場に、半世紀ぶりの技術革新が起こり、各メーカーがこぞって新しい商品を開発したのです。

その結果、新たに生まれた足場が『次世代足場』です。

旧式の足場』と『次世代足場』の違いを検証し、各メーカで『次世代足場』について何が違うかを徹底比較してみたいともいます。

足場の種類をおさらい

この記事を見ていただいている方はご存知のことかもしれませんが『足場の種類』についておさらいしてみたいと思います。

①単管足場

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単管足場は、最もシンプルで基本的な足場です。現在は安全性の観点から単管(鋼管)安全性の観点からが使われていますが、もちろん単管(鋼管)が無い時代もあり、木材や丸太を使用して足場が組みたてられていました。

そして昔からある木材・丸太足場が時代と共に変化していったのが、『単管足場』です。

単管足場は、単管(鋼管)とクランプを組み合わせて構成され、様々な足場として幅広く使用されます。

メリットとして、足場の幅や布板の高さが比較的に自由に調整できるため、建物と建物の間の狭いところ、敷地自体が狭い場所の工事で有利になります。

一方、単管(鋼管)、クランプ、足場板、単管ジョイント、材料はシンプルですが、材料の数が増えて組立・解体に手間がかかるというデメリットがあります。

②枠組足場

枠組足場はとてもよく使われる足場で、外部足場や内部の棚足場としても使用されます。

特徴としては、『建枠』といわれる門型の材料をメインとします。
『建枠』は建地と腕木が一体となっている材料で、『建枠』2セットを布板(アンチ)で繋いで構成されます。

単管足場と比べると、『建枠』や『筋違』、『布板』などを組み合わせて作っていくため、材料の数が減り、組立や解体に比較的手間がかかりません。

また比較的に強度が高いので、積載荷重も大きくなり、非常に安全性に優れています。

③くさび式足場

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その名の通り緊結部にくさびを凹凸が付いた金具(くさび)をハンマーで打ち込み、部材同士を接続して組み立てる足場です。枠組み足場より部材は細分化されており、支柱となる鋼管に水平材、斜材などを緊結して組み立てていきます。

主にくさびを打ち込むハンマーのみで組立ができ、設置や解体が比較的容易で耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れた足場です。

『次世代足場』もこのくさび式足場の分類に入ります。

④その他の足場

『吊り足場』 次世代足場 違い 吊足場

通常の足場とは異なり、吊り足場は上部から足場を吊り下げる工法です。 鉄骨の梁などから吊り材によって作業床を支えます。 通常の足場以上に設置作業を確実に、正確に行わなければ危険をともなうため、難しい足場になります。 橋梁やプラント、鉄骨足場などで採用されている足場です。

『移動式足場』

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ローリング足場と言われる足場のように下部にキャスターが付いた足場で、一度設置・組み立て工事を行えば人の手でかんたんに移動させることができます。

アップスターと呼ばれる人の手だけで高さを調整できる足場も存在します。

次世代足場と普通の足場はどこが違うの?

まずは、『次世代足場』はどんな足場に比べて次世代であるかということです。

次世代足場』今まで最も一般的に幅広い範囲で使用されてきた『枠組足場』や『くさび式足場』に対して、安全面、施工性、管理面、運搬など全面的に改善された次世代の足場規格と言うことができます。

次世代足場と従来の足場の階高の違い

次世代足場と枠組み足場の大きな違いとして『階高』が挙げられます。

従来の足場であると階高は1700mm程度でしたが、次世代足場では1800~1900mmという階高が採用されています。

従来の足場と次世代足場の両方を使用したことがある方は感じられていると思いますが、この改善はとても大きいです。

階高1700mmの従来の足場であると、伸長にもよりますが、少しかがまないと頭をぶつけてしまうという高さになっていました。普通に歩く分には、なんとか大丈夫なのですが、材料や道具を持ってかがんで歩くのはけっこう大変でした。

また、総務省の調べによると現在の20台の平均身長は171.5cmと高くなっていることもあり、次世代足場による『階高』の改善は必然であったとも言えます。

手すり先行工法への対応

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手すり先行工法』とは、足場の組立時に最上段の床に乗る前に作業床の端部となる箇所に適切な手すりを先行設置して設置することで、足場端部からの転落を防ぐことができる工法です。また解体時にも作業床を取り外すまでに必ず手すりが残されていることになります。

従来の枠組足場は、手すりの無い状態で、足場の最上段の床に上ることになり、親綱等を張ることはできますが、そのような状態で建枠や材料を運ぶというとても危険なものなのです。

『次世代足場』ではこの手すり先行工法に対応しているということも一つの特徴になります。

この『手すり先行工法』はとても安全なことから、平成15年に厚生労働省から『手すり先行工法に関するガイドライン』が策定されました。このガイドラインは手すり先行工法を推奨し、定着されることを目的としています。

また、労働安全衛生規則の一部を改正するが平成21年3月2日に公布され、同年6月1日に施行されることとされたところから、平成21年4月24日に「手すり先行工法等に関するガイドライン」が策定された。

足場内の広い空間を確保できる

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枠組足場と異なり、支柱と横材で構成されているため、足場内の空間がとても広くとれ作業性が向上するのもひとつの特徴です。

床のすき間が少なく安全

平成21年 6 月に、足場からの墜落・転落災害の防止について、労働安全衛生規則が大きく改正された。従来の枠組み足場では、この改正基準に対応するために、新たな部材の追加や足場施工時における手間などが発生していた。

今改正の要点のひとつである、足場の作業床に関する墜落防止措置として規定された「床板と建地の隙間」並びに「安全帯取付け設備等の設置」に関する点である。 次世代足場は、開発当初より当改正を見据えて作成されている。床材と建地の隙間については、『Iq システム』を例に挙げて説明すると、通常の横架材600 ㎜、900 ㎜、1200 ㎜サイズの他に、1107 ㎜サイズの横材がラインアップされていて、隙間をより少なくすることが出来ます。

次世代足場をメーカーで徹底比較

1.『アルバトロス』アルインコ株式会社
2.『Iqシステム』ホリー株式会社
3.『ファステック』東坂工業株式会社
4.『ミレニューム』アサヒ産業株式会社

階高

階高について比べてみます。

1.『アルバトロス』1800mm
2.『Iqシステム<』1900mm
3.『ファステック』1800mm
4.『ミレニューム』1800mm

『Iqシステム』のみ階高1900mmとなっています。 足場内の作業性は良さそうですが、高さの割り付け等も考慮すると必ずとも『Iqシステム』が良いとは言えないので現場に応じて計画するといいと思います。

その他足場についても階高1800mmなので、従来の枠組足場と比べると作業性は良くなっています。

重さ

階高あたりの支柱の重さを比べてみます。

1.『アルバトロス』6.7㎏
2.『Iqシステム<』6.2㎏
3.『ファステック』5.8㎏
4.『ミレニューム』6.4㎏

階高あたりの支柱の重さは『ファステック』が5.8㎏と一番軽いですが、2番目は『Iqシステム』の6.2kgが軽く、『Iqシステム』は唯一階高1900mmでありながら、2番目に軽いというところで重量的にも優れていることが分かります。

強度

支柱1本当たりのの強度を比べてみます。

1.『アルバトロス』12.5kN
2.『Iqシステム<』9.6kN
3.『ファステック』13.0kN
4.『ミレニューム』11.0kN

階高あたりの支柱の重さは『ファステック』が13.0kNと一番強度が高いです。

くさび方式

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1.『アルバトロス』フランジ方式
2.『Iqシステム<』フランジ方式
3.『ファステック』ポケット方式
4.『ミレニューム』フランジ方式

どちらが良いか悪いかは明確には言えませんが、ポケット方式は手間が少なく、施工が容易であることが挙げられます。

手すりの高さ

1.『アルバトロス』900mm
2.『Iqシステム<』1000mm
3.『ファステック』1000mm
4.『ミレニューム』900mm

手すりは法的に850mmをクリアしていれば問題ありませんが、高い位置にあるとより安心感があります。

次世代足場を動画で確認

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次世代足場比較まとめ

階高 支柱重量 強度 くさび方式 手すり高さ
アルバトロス 1800㎜ 6.7㎏ 12.5kN フランジ 900㎜
Iqシステム 1900㎜ 6.2㎏ 9.6kN フランジ 1000㎜
ファステック 1800㎜ 5.8㎏ 13.0kN ポケット 1000㎜
ミレニューム 1800㎜ 6.4㎏ 11.0kN フランジ 900㎜