ゼネコンマン

ゼネコンで勤める日常、建設業会、建築のことを主に書きます。

ゼネコンとは?何をする会社?

ゼネコン』と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。最近はニュースやCMに出ていたり学生の方は就職活動の中で目にすることがあるあると思います。

初めて聞いた方は『ゼネコンって何?何をしているの?』と疑問に思う方もいるでしょう。言葉は知っていても実際に何をしているか、知らない方も多いと思いますので、まとめて解説したいと思います。

ゼネコンとは?

ゼネコンとは日本語で、『総合建設業者』の事を指します。英語のGeneral Contractorの略称で直訳すると総合建設請負業者となります。

その名の通りゼネコンは、建設業を請一式で請負い、元請けとして工事を総合的に管理する事を仕事とします。

これだけではまだ分かりにくいと思いますのでもう少し詳しく説明します。

ゼネコンの定義

ゼネコンの定義には明確なものはありませんが、建設業許可のうち 特定建設業許可を受けた業者をゼネコンと総称しているようです。

建設工事をするには、建設業許可というものが必要となります。 建設業許可には一般建設業許可および特定建設業許可の2種類が あります。 f:id:kentikukun:20180410094942p:plain

請負とは?

請負とは辞書によると、 * 依頼人と日限・報酬等を定めて仕事を引き受けること。 * 当事者の一方(請負人)がその仕事を完成することを約し,相手方がその仕事の結果に対して報酬を与えることを約する契約。

となっております。 f:id:kentikukun:20180410124101p:plain

事務所や店舗やマンションなどの建物を建てたいと思っている人が、

  • いつまでに建てたいか
  • 予算はいくらか
  • どんな建物にしたいか

などを検証したものをゼネコンが請負い、完成を約束して契約するということになります。

つまり、依頼人(発注者)がいない事には成り立たない事になります。 これはゼネコンの業態の大きな特徴です。 自動車のように、工場で生産し、それを 販売するようなものではなく、 いわゆる『一品受注生産』というものです。

総合的に管理するとは?

ゼネコンは元請けという立場になるため、実際に建物を作っていくのは、下請けの様々な会社と職人さんたちになります。 建設業は多くの工種において分業化されており、一つの建物を建物を建てるために多くの会社が関わってくることになります。f:id:kentikukun:20180410101705p:plain

このように多くの会社をまとめて一つの建物をつくるために、工程や安全、 品質やコストを管理していくことが総合的に管理していくということになります。

ゼネコンの部署

これは会社や規模によって様々だと思いますが、大きく分けて 『施工』『設計』『管理』『営業』『研究』 の部署に分かれるのではないでしょうか。

施工』は、いわゆる現場監督や現場所長などが属しており、現場に立ち、 現場を管理運営していく部署になります。

設計』は、文字通り設計をする部署で意匠・構造・設備設計を施工とともにゼネコン1社で請負うことで、 設計と施工でうまく連携して現場を進めることができるというメリットがあります。

管理』は、どこの会社にある経理や総務人事といった管理のほか、現場事務といって現場運営における事務的な管理の役割を もつ部署もあります。そのほかにも、受注業務や見積もり業務などの部署も存在します。

営業』は、文字通りですが、ゼネコンにも存在します。発注者とのやりとりや、建物を建てようと計画している顧客に対して 他部門と協力して、プロジェクトを進めていきます。

研究』、建設業界も日々新しい技術とともに進化しており、それらの技術を生み出しているのがこの部門ということになります。 大手ゼネコンは研究施設を保有しており、そこで実験や技術開発を行っております。

スーパーゼネコン

スーパーゼネコンとは、『大林組』『鹿島建設』『清水建設』『大成建設』『竹中工務店』のことを いい、ゼネコンの中でも歴史や売り上げ、規模が大きい5社をスーパーゼネコンと呼んでいます。 スーパーゼネコンと呼ばれる由来は分かりませんが、その他大手ゼネコンと比べても飛びぬけて売り上げや 規模が大きくなっていることからスーパーゼネコンと呼ばれているのではないでしょうか。

準大手・中堅ゼネコン

準大手ゼネコン・中堅ゼネコンと呼ばれる定義に明確なものは無さそうですが、 一般的には、売上金額によって分類されているようです。

準大手ゼネコン』売り上げが3000億円を超えるゼネコン

中堅ゼネコン』り上げが1000億円を超えるゼネコン

ゼネコンの誤解あるある

  • ○○組の由来

建設会社でよくある○○組という名前は、建設業の始まりと言える1棟梁の大工の集まりを○○組と呼んでいたことから 由来されているようです。暴力団にも○○組という名前がありますが、これは取締から逃れるために、建築請負業の 看板を利用したためらしいです。ゼネコンと暴力団についてはそれ以上の関係は無いようです。

  • 鹿島建設

読み方は『カジマケンセツ』であり。『カシマ』ではありません。もちろん鹿島アントラーズとも関係はありません。

  • 作業着の下にスーツのイメージ

誤解というわけではありませんが、作業着の下にスーツを着ているのが、デフォルトなイメージがありますが、全員がそういうわけではなく 作業着の下は作業着のシャツを着ていることが多いと思います。

  • 現場監督は入社したときから現場監督

現場監督という名称が正しいかどうかということはありますが、いわゆる施工管理の部門では入社したときから 世間一般に現場監督と言われている仕事をしています。『監督』という名がついているからといって、すごいわけではないし、 えらいわけでもありません。

建設業の動向

国内建設市場の動向

国内の建設投資については、いわゆるバブルの時期である1992年の84兆円をピーク2010年度には42兆円のピーク時の半分まで 落ち込んだ。その後は増加に転じ、2020~2030年までは、急激な増減はなく44~55兆円程度にとどまる見通しとなっている。

この数字を見てもバブル時のすごさが分かりますね。年々減少してきた建設投資でしたが、やや増加して現在の水準に留まっているようです。 インフラの整備も整っており、各地の開発も進んでいる日本では建設投資がこれから爆発的に伸びる事は無さそうです。

海外建設市場の動向

日本の建設業の海外受注実績は 1980 年代以降、20 年以上にわたって約1兆円程 度で推移してきたが、 2010 年代には大きな伸びが見られ、2014 年に過去最高となる約 1.8 兆円を記録し 近年では 1.5 兆円を上回る高い水準を維持している。

海外にはまだまだ膨大な市場がありますが、 そこに日本の建設業食い込んでいけるかが大きな課題となりそうです。

建設業許可業者の動向

建設業の許可業者数については、1999 年度末の約 60 万業者をピークとして減少 傾向にあり、2016 年度末時点では約 47 万業者となっている。ここ10 年間では建設投資の回復等を背景として、許可業者数の減少は落ち着いているみたいです。

都市部に比べて地方部の方が概ね減少率が大きい傾向にあるみたいです。 さらに、市町村単位でみた場合、許可業者が1社しかいない地方公共団体も存在 しているようです。

建設業業者の動向

建設業就業者数については、1997 年の 685 万人をピークとして減少傾向にあり、 2016 年は 492 万人となっている。建設業就業者数を年齢別に見ると、 2016 年において、29 歳以下が約 11%(2007 年時点約 14%)、55 歳以上は約 34%(同約 31%)となっており、全産業平均(29 歳以下が約 16%(同約 19%)、55 歳以上が約 29%(同約 28%))と比べるといち 早く高齢化が進行している。また、技術者や技能労働者のうち、女性の占める割合については全体の約3%に限られている。

まとめ

以上長々と書いてしまいましたが、ゼネコンに対する理解が深まったでしょうか。 ゼネコンというものが気になっていた方の参考になれば幸いです。 縮小が進むこの業界ですが、インフラや住居など今後も不可欠な業界に興味を持ってくれる方が 増えてくれればいいなと思います。